弟の金正恩に兄の金正男を暗殺させた理由「金家の教え」とは?

米朝協議が停滞するなか、北朝鮮は「年末が交渉の期限だ」と一方的に主張していますが、

このまま米国が考えを変えることはまずないでしょう。

2019年末ギリギリまで、金正恩も出席する中央軍事委員会拡大会議での議題とは、4月に金正恩が発言した「新しい道を模索せざるを得なくなる」その道を決めるためなのか?

こちらの記事で書いた頃より、

米国による北朝鮮の非核化への譲歩の可能性は極めて低くなっており、経済制裁が続く北朝鮮と金正恩にとって、もはや「崖っぷち」状態と言えるのかもしれません。

2019年も終わりに差し掛かるこの日、

弾道ミサイル発射が取り出されている北朝鮮に対してトランプ大統領は、

トランプ大統領
おそらく素晴らしいプレゼントだ。金正恩委員長はミサイル発射に反対し、美しい花瓶を送ってくるかもしれない。

と余裕の回答で北朝鮮をけん制しました。

KENSHIN
世界中の誰よりも北朝鮮の状況、金正恩の性格を理解しているトランプ大統領のこの発言が意味することとは?米国は順調に北朝鮮を追い込んでいるのかもしれません。

トランプ政権になり北朝鮮との協議や会談の数とその内容は、これまでの米国政権のなかでも極めて異例でした。

でわなぜ?ここまで金正恩が、米国(アメリカ)と対等に協議が行えたのか?

それには理由があり・・・その理由とは、金正恩が兄の金正男を暗殺した事件と関係しているのです。

まずは「金正恩に金正男を暗殺させた」その理由とは?から探ってみましょう・・・。

金正恩に金正男を暗殺させた、その理由とは?

一般的に日本では、現在も「北朝鮮の後ろには中国がいる」と思われがちですが、実はそうではないのです。

北朝鮮と中国の関係には常にそれなりの「距離」があります、

特に中国共産党が江沢民体制から習近平体制になってからは、その距離はさらに広がっています。

KENSHIN
江沢民派には、北朝鮮とビジネスで繋がっていた序列級の張徳江(チョウ・トクコウ)などがいましたが、現在は北朝鮮関係の江沢民派は習近平によって粛清されました。

さらに北朝鮮の金家には「金家の教え」という遺訓が金家三代の最高指導者の間で受け継がれており、

その遺訓とは、「中国に利用されてはならない、中国こそが朝鮮民族をもっとも苦しめたのだ!」という教えなのです。

金正恩に金正男を暗殺させた、その理由とは?

長男の金正男が中国共産党の影響により、北朝鮮を中国型の改革開放政策に転じさせることに加担、

いわゆる中国側に寝返ったからです。

中国に取り込まれてはならない「金家の教え」を無視した長男の金正男が後継者になれなかったことは当然の流れであり、

たとえ実の兄でも「裏切り者」を粛清するのは、”独裁政権”として自らの身を守る意味でも当たり前の行動ですよね。

KENSHIN
ただ、金正男を暗殺してからも金正恩は北朝鮮内部の裏切りにより何度も命を狙われています。首謀者は韓国の朴槿恵派の残党と繋がりのある朝鮮労働幹部とのことですが、これには中国が関わっていると思われます。

金正恩による親中派粛清の真意

金正恩が三代目の北朝鮮最高指導者になった頃、兄の金正男は中国のマカオに亡命していましたが、

当時の朝鮮労働党の最大親中派の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)と連携を取り、中国との関係を引き続き強め、金正恩政権へのクーデターを企てていました。

しかし、この動きを察知した金正恩は叔父の張成沢を一族もろとも処刑、さらには党内の親中派もすべて粛清するなどの徹底ぶりで、

中国に取り込まれない姿勢を世界に示しました。

中国と距離を取るこの「姿勢」を理解したトランプ政権が積極的に北朝鮮との会談に応じ、

金正恩も制裁解除とは別の意味となる「中国の圧力に対抗するため」に米国との交渉に臨みました。

KENSHIN
ここまで金正恩が、米国(アメリカ)と対等に協議が行えた理由は、「金家の教え」である対中姿勢を取って来たからなのです。

現在のところ、米国(アメリカ)と北朝鮮の間では何も決まっていませんが、金正恩の考えは中国派ではなく米国派だということです。

金正恩とアメリカとの関係は続く

米国(アメリカ)との米中冷戦が続く中国は、経済援助などを通じて北朝鮮を味方に取り込むことを考えているようです。

現在中国は北朝鮮の観光事業に積極的に支援しており、平壌の街で使われている基本通貨は人民元になっています。

ただ、それでも北朝鮮の軸足はアメリカにあります。

KENSHIN
米中冷戦でも、勝利するのは「中国ではなくアメリカだ」ということを金正恩はわかっていますから、利用目的に近づく中国とは支援は受けても深い関係になることはないでしょう。この辺は文在寅や安倍総理よりも、考えが上なのかもしれません。

2020年も核の存在をチラつかせながら瀬戸際外交を続け、自ら落としどころを思案し、アメリカに提案する形がとられると思われますが、果たしてうまくいくのか?

ただ、非核化の考えがない北朝鮮には他に方法はありませんけどね・・・。

金正恩をアメリカは暗殺する?

数年前に流れた噂ですが、現時点での可能性は皆無でしょう。

そもそもアメリカが金正恩を暗殺する理由がないからですからね、

本来あるとしたら、拉致被害者を助けたい日本や金正男の息子、金漢率(キム・カンソル)、さらには飢えに苦しむ北朝鮮の市民たちのほうでしょう・・・引き続きこちらは要注意です。

アメリカに逆らわない限り、アメリカの特殊部隊から命を狙われることはまずありません。

しかし、アメリカを裏切ったら話は変わります・・・そのことを下記のロイターが伝えています。

北朝鮮問題は2020年に持ち越しです

金正恩が金正男を暗殺した理由が、アメリカとの交渉に繋がり、現在も金正恩の北朝鮮は、中国派ではなく米国派だということを説かせていただきました。

KENSHIN
これからも金正恩の周りは忙しくなるでしょう・・・金正恩の健康状態も芳しくないので・・・。

そして、北朝鮮問題は2020年に持ち越しです・・・、

2020年の早々に台湾総統選があり、台湾が独立できるのか?中国共産党に取り込まれるのか?

4月には韓国の選挙も行われ文在寅政権の終焉もありえるかも?

さらには香港の民主化への動きも予断を許さない状況ですので、2020年も東アジア情勢は必ず荒れます。

もちろん、北朝鮮の非核化問題も主役級の問題ですが、2020年には解決するでしょう!

解決しなければ、今度こそ北朝鮮は経済的にも破綻することになるからです。

ただ心配なのは、我が国、日本の政治です。

日本は拉致問題をアメリカ任せで、「習近平を国賓級で招待する」などと中国との関係を浅はかな考えの中で築いていますが・・・大丈夫ですかね?

アメリカは今、どの国と戦っていますか?

同盟関係を裏切る行為をする国の願いなどはアメリカは聞きたくないですよ・・・。

このままでは、100%の確率で拉致問題は解決しないですね!

世界の情勢を理解しながら瀬戸際外交を行う金正恩の北朝鮮と対等に交渉を行うことは、今の日本には無理でしょう。

北朝鮮問題は日本問題であること、より真剣に考えてほしいものです。