田宮二郎主演『白い巨塔1978』によって変えられた人生観

山崎豊子原作『白い巨塔』が、岡田准一さんの主演による、テレビ朝日開局60周年記念として5夜連続で放送されています。

キャストも決まりました⇒『白い巨塔』岡田准一版

KENSHIN
リメイクすると全体的に薄くなると言われますが、沢尻エリカさんの色気もあり、大好評のようです。

『白い巨塔』に関しては、これまでにも唐沢寿明さんの主演でもドラマ化され、高視聴率を得てきましたが、個人的には『白い巨塔』の財前五郎

田宮二郎さんしかいない!と強く思っています。

『白い巨塔』を知ったのは、原作からです。

原作『白い巨塔』は、とにかく話が面白い・・読みだしたら止まらなくなり、登場人物がイメージしやすいので、どっぷりハマったことを憶えています。

読み終えた後はドラマが見たくなり、この頃は唐沢版はまだ放送されていない時代だったので、WOWOWのフジチャンネルに入り、田宮二郎版の『白い巨塔』を視聴しました・・

KENSHIN
ここで衝撃を受けたんです・・・「この俳優は誰なんだ!?」と

『白い巨塔』のドラマを通じて、知ることになる田宮二郎という俳優の存在は、それまでの俳優に対する僕の固定観念が破壊されました

そしてこのドラマは私の人生観をも変えることになります。

田宮二郎版『白い巨塔』の魅力とは?どのようなものなのか?

田宮二郎版1978年『白い巨塔』の魅力とは?

まず冒頭でも書きましたが、魅力の理由には、原作の『白い巨塔』が面白いことは前提にあります。

登場人物の造形が単純明快で、善人は徹底的に善良で誠実であり、悪い人は徹底的に悪い・・「良い人VS悪い人」の対立と葛藤という、ストーリー軸がハッキリしていて分かりやすいのも良いのでしょう

さらには、医学会のリアルな世界が、小説『白い巨塔』の中で繰り広げられ、医局間の政治的な構図や争い、誤診による対応などは、実際の社会問題にもなり

後の医学部に端を発する東大紛争にまで大きな影響を与えるほどの、言わば問題作でもあるのです。

だからなのか・・『白い巨塔』主人公の財前五郎は普通の俳優では不可能・・となりました。

『白い巨塔』は田宮二郎の魅力がすべて

田宮二郎の第一印象はダンディな人・・・ですね。

甘いマスクに高身長、スーツと葉巻が似合いそうな、ダンディズムです。

KENSHIN
平成生まれの僕が言うのもなんですが、田宮二郎は「昭和のダンディズム」を代表する俳優だと思います。『白い巨塔』後には、おそらく政治や権力に関係するような社会派ドラマを、田宮さんがたくさん演じていた可能性は大いにあったでしょうね。

実は、財前教授を演じた田宮二郎は、ドラマの『白い巨塔』最終まで2話の放送を残して、自ら命を絶っています・・・自殺です。

猟銃自殺でした、自身の心臓を撃ち抜いたのです・・・自殺の原因はうつ病などの精神的なものと語られていますが、真相は田宮自身にしかわからないのではないでしょうか。

『白い巨塔』でも彼は死にます。

ガンの権威でありながら、自らが手術不能のガンにより死亡・・・布をかぶせてストレッチャーに乗せられていく最終回はエキストラでいいはずなのに、自身が演じたと記録されています。

田宮さんは顔を覆っていた布を取って周りを見渡し、大物俳優からチョイ役の人まで、みんなが自分に涙してくれているのを見て「役者冥利に尽きる」と言ったんだ。逆算したら、田宮さんは、あれで自身の最期を見届けたんだよ。     引用元asageiplsu・・金井助教授役の清水章吾より

最終回は、断食により頬もこけて、脱水状態のような表情で死を迎える人間を表現していました・・・俳優「田宮二郎」の魅力のすべてが詰まった作品が『白い巨塔』なのです。

『白い巨塔』田宮二郎のテーマは「愛」

『白い巨塔』により、「人生観を変えられた・・・」とタイトルにも書きましたが、その理由としては、このドラマのテーマが「愛」だったからです。

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私は、共働きの両親に「愛されていない」と思いながら多感な時期を過ごしてきましたが、『白い巨塔』を見たことで、愛に気づくことの大切さを教えられました。

財前五郎は野心そのままに、時には卑怯な手を使い、のし上がっていくのですが、悪い人になっていく彼を変わらぬ無償の愛で、包み込む人たちが物語に登場します・・・

その人たちとは、故郷に残している母親、財前の娼婦花森ケイコ、そして医局の同期、里見脩二です。

出世のために自分を見失う財前ですが、死に直面することで、医師として人としての本当に大切なものは何か?に気づきます・・・

『白い巨塔』田宮二郎版、31話の最終章を何度も何度も見返して、人生について考え直したのを今でもぼえています・・少しずつ私の人生観が変わっていったのです。

白い巨塔 (1978年のテレビドラマ) キャストが凄い!

『白い巨塔』田宮二郎版は、わき役の俳優陣のレベルが半端なく凄いです!

強欲なカネと名誉の亡者で、自分の勲章を増やすために財前を庇護し続ける義父の又一には曾我廼家明蝶

プライドが高く保守的な形式主義者で財前の上司であり第一外科の主任教授の東貞蔵は中村伸郎、学内政治の権力主義者で浪速大学のドン鵜飼雅一は小沢栄太郎

後半の裁判シーンで戦う相手側の正義感たっぷりの弁護士が児玉清

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クイズタイムショックの田宮二郎とアタック25の児玉清の戦いですねw

その他にも、佐分利信、加藤嘉、金子信雄、北村和夫などなど、これだけ名優揃いでは、さすがの田宮二郎も若造といった感じですw。

そしてその中でも、財前の娼婦花森ケイコ役の太地喜和子と親友の里見脩二役の山本學が、このドラマのシンメトリーになります。

白い巨塔 田宮 二郎 キャスト①地のままの演技をする太地喜和子

太地喜和子が演じる花森ケイ子は、頭がよく妖艶な女性でありながら、童女のように笑い、財前五郎の野心を応援するも、時には皮肉を言ったりしながらその母性で財前を包み込みます。

まさにこのドラマの「色」は、太地喜和子によって創られています。

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プライベートでも「本当に愛したひとは三國さんだけ」と三國連太郎との不倫関係を語る太地喜和子の演技は地のまま・・・彼女のような本気の女優は今後も出てこないのではないでしょうか。

白い巨塔 田宮 二郎 キャスト②下町ロケットでも活躍する銘俳優

最後は、現在も活躍中の俳優山本學さんです!最近では「下町ロケット」の殿村の親父さんでも熱演していましたね。

『白い巨塔』は若手時代の山本學さんですが、今と変わらず熱い演技が素晴らしいですよ!

白い巨塔 1978 最終回

最終回の二人のシーンは、役ではなく本当の親友のようです・・・僕も里見のような親友に出会えるように、心を磨こうと思います・・・最終回はこちらです。全話は下記よりご覧ください。

『白い巨塔2019』岡田准一&沢尻エリカ

2019年、岡田准一さん財前五郎の『白い巨塔』が放送されています・・・花森ケイコ役には、沢尻エリカさんが素晴らしいみたいですね。

個人的には、どちらも大好きな俳優です♪現在の岡田准一さんはアイドルではなく、日本を代表する俳優ですし、沢尻さんも私の理想の女性であり、強い女性のイメージがあります。

でも、やはり田宮&太地コンビニは勝てないかな・・・。

時代背景的にも、東大紛争の頃に話題になった原作ですから、戦後の焼け野原から這い上がってきた俳優たちで構成されて、初めて成り立つ社会派ドラマなのかもしれません!

だから『白い巨塔』をリメイクすると必ず薄くなるので、岡田さんや沢尻さんの責任ではないと思います。

KENSHIN
貧乏で苦学しながら医者になり、大学教授、学部長、さらには学士院会員にといった野心むき出しのハングリーな人は、現在の医学界にはおそらく存在しないですからね。

まぁ、それでも岡田准一の『白い巨塔』を観てみようかな、沢尻エリカの花森ケイコ役、美しさでは本家に負けていないので興味がありますw。

『白い巨塔』のテーマは「愛」、そして僕の人生観は変わりました・・あとは個人的なことですが、花森ケイコのような女性と出会い、幸せな結婚をすることだけですね。