10月2日に韓国の鄭景斗国防相が、北朝鮮の弾道ミサイルの発射について、GSOMIAを通じて日本側に情報共有を要請したようですね・・・。
今回は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられ、島根県島後沖の排他的経済水域(EEZ)内に落下しました。
自分から破棄しといて今さら何だよ
恥ずかしくないのか?韓国。北朝鮮によるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとみられる飛しょう体の発射を受けて、韓国のチョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相… https://t.co/Yu5nuYcRtk
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) October 2, 2019
10月1日には、アメリカ国防総省で安全保障政策を担当するルード次官が「日米韓3か国の安全保障面での一体性は維持されなければならない」と述べ、韓国にGSOMIAの破棄撤回を求める考えを改めて示しました。
因みに、日本とのGSOMIAの協定は11月23日までですが、アメリカの執拗な要請に従い、韓国からの「GSOMIAの破棄の撤回」はあるのか?
そもそも、アメリカがこれほど重要にするGSOMIAとは?何なのか?
韓国の「結論」と共にお答えいたします・・・。
「GSOMIA」とは?意味と読み方
GSOMIAは・・読み方は、ジーソミア
日本語では「軍事情報包括保護協定」
と言い、英語では「General Security of Military Information Agreement」となり、
・General・・・一般的な
・Security・・・保安
・Military・・・軍隊
・Information・・情報
・Agreement・・・契約
それぞれの頭文字を取り、GSOMIAと名付けられています。
全訳は、「軍事情報協定の一般的なセキュリティ」です。
GSOMIAは、2016年に日本と韓国の間で初めて締結された軍事協定になり、韓国と日本の国家間で安全保障に関する情報を共有・保護するための協定になります。
日韓GSOMIA締結までの経緯
本格的にGSOMIAについて、日韓の間で議論され始めたのは2012年李明博政権の時です、実はこの時は協定目前まで至ったものの、直前に韓国側の都合により延期となりました。
その後2016年、朴槿恵政権時代に北朝鮮の核実験と長距離弾道ミサイルの脅威が続く中で、韓国と日米間の安全保障に対する情報共有の必要性が重視され、さらにオバマ政権のアメリカが協定締結を積極的に支持したことにより、日韓政府はGSOMIAに対する交渉を再開することになりました
そして、2016年11月23日に日韓の間でGSOMIAが締結されました。
もしもの話ですが、この時代が左派政権の現在の文在寅政権なら、GSOMIA締結は不可能だったと思います。
韓国のGSOMIAをアメリカが重要とする理由
三国による情報管理と情報共有の「見える化」は、軍事同盟国のリーダーのアメリカにとって管理がスムーズになるとありますが、本来の目的は東アジアによる安全保障でのスクラムです。
韓国がGSOMIAを破棄したということは、日米からのスクラムから外れ、北朝鮮、中国、ロシアのスクラムに参加するといっても過言ではない・・・といったところでしょうか?
アメリカが韓国に厳しい態度になるのは当然のことです・・・。
韓国のGSOMIA破棄の撤回はあるのか?
現在の左派政権の文在寅政権では、まず撤回はないでしょう・・・。
11月23日が最終期日ですが、それまでに文政権が弾劾となり、政権交代で右派・保守の政党が韓国の政権の舵を取ることで、GSOMIA破棄の撤回はあり得るのかもしれませんが・・・時間がない
それと・・・文政権の韓国国民への左派洗脳とマスメディアを支配した左派環境は強固です。
韓国がGSOMIAを破棄した理由
そもそもの左派政権の文政権には、GSOMIA破棄の理由がハッキリしていますから、撤回はないです。
そして理由の中で優先順位が高いのが、「北朝鮮への配慮」です。
「2020年の春に行われる国会議員選挙へのアピールのため」や「チョグク法務部長官のスキャンダルを目立たなくする」などのGSOMIA破棄理由がありましたが
GSOMIA破棄のメインの理由は「北朝鮮の命令を受け入れた」ということ・・・。
結論ですが、文政権の中でもっともプライオリティの高い政策が「南北統一」である限り、日本とのGSOMIA破棄撤回の可能性は皆無です。
韓国の「GSOMIA完全破棄」までが勝負
もうここまで来たら、日本もアメリカも腹をくくるしかないでしょう!
「GSOMIA破棄」発言から、11月23日の期日満了を得て完全に破棄となり、文政権の韓国が北朝鮮との統一のための動きを本格化した時点で、日本とアメリカで韓国に金融制裁を中心とした最大級の制裁を仕掛けて
韓国を焦土化すればいいだけのことですから・・・。
あと、11月23日まで韓国経済が持つかどうか?もあります。
こうなると、11月23日の「GSOMIA完全破棄」までが、本当の勝負になりそうですね。
日本政府の韓国への対応は今まで通りで良いですが、状況に応じて攻める時は攻めましょう!「丁寧な無視」を貫くだけでは、日本が被害を受けることになりかねませんので・・・
これからは”予期せぬ危機に備える意識”が必要になってくると思います。