ナショナリズムとグローバリズムの違いを例題と共に説きますね

『ナショナリズム』とは?

『グローバリズム』とは?

・・・何なのか?

一般の人にはわかりづらい、ナショナリズムとグローバリズムの関係性・・・ですが、

米国のトランプ大統領の誕生から、両者による戦いの構図が浮き彫りになってきました。

KENSHIN
ナショナリストのトランプ大統領は、”アメリカファ―スト”の旗の下、国内外の「グローバリズム勢力」と戦っています。

つまり

『ナショナリズム』と『グローバリズム』の対立

・・・は、世界の永遠のテーマなのです。

ただ両者による「共存」も同じく永遠のテーマになっています。

果たしてナショナリズムとグローバリズムの共存はあり得るのか?

こちらの記事では、ナショナリズムとグローバリズムの関係性を簡単に、例題なども交えながら説明させていただきます。

あと、現時点での「共存」についても模索してみましょう!

ナショナリズムとグローバリズムの違いとは?

ナショナリズムとグローバリズムの違い

・・・とは?

簡単に分けて説明しますと、

・ナショナリズムとは・・・国境を守り、自国の利益を優先すること

・グローバリズムとは・・・国境をなくし、ヒト・モノ・カネを自由に動かすこと

さらに、それぞれの詳細はこちらです、

ナショナリズムとは?

まず『ナショナリズム』を一言で定義することは難しく・・・、

KENSHIN
「nationalism」を訳すと「nation」国家+「ism」主義なので、そのままだと「国家主義」となるのですが、他には「国民主義」や「民族主義」などの訳し方などもあります。

ただこれは、それぞれの国家への概念の相違により意味合いが異なりまして、

ですから「ナショナリズム」は一言では語れないようになっているのです。

しかし・・・敢えてナショナリズムを語るとしたら、

「自国を愛し、自国を守り、自国を発展させていく」という国家に対する忠誠心を内容としたイデオロギー、あるいは「感情」になりますね。

グローバリズムとは?

KENSHIN
一般的には、「国際社会における相互依存関係の緊密化や通信手段の発達による情報伝達の加速化などにより、世界を国家や地域の単位からではなく、連関した一つのシステムとしてとらえる考え方。地球主義。」などとされていますが、グローバリズムの定義もナショナリズムと同じく複雑です。

ここでは「グローバリズム」とは「国家を超えて、地球を一つにしようとする考え」とします、

冒頭で記した「国境をなくし、ヒト・モノ・カネを自由に動かす」考え方のことですね。

ただ、現在の世界の主流は「グローバリズムによる世界支配から脱し、ナショナリズムを復権する」という流れになっており、

20世紀にウォ―ル街とシティに関係する国際金融資本家と共にグローバリズムの世界を構築してきたアメリカとイギリスが、新しいリーダーの出現により、率先的にグローバル勢力と距離を取り、戦う姿勢を見せているのも面白いところですね。

KENSHIN
トランプ大統領の”アメリカファ-スト”と、イギリスのジョンソン首相による”EU離脱”は、まさにこの「動き」を象徴しています。

問題なのは、この「動き」を反グローバリズムの一言で片づけるマスメディアが多いことです。

グローバリズムにより、生産効率が高くなればすべての人が幸せになれるかといえば、そうではありません・・・、

グローバリズムが進展する中で一部の人々だけに富が集中し、多くの不幸な人を生み出しているという「現実」に向き合うことが重要な課題となるです。

一部の人が富を得るためにグローバリズムが巧妙に利用されていること、

グローバリズムとは「拝金主義」・・と位置づけてしまうことこそが問題だと思っています。

ナショナリズムとグローバリズムの対立は続く

「ナショナリスムとグローバリズムの対立は続くのか?」ではなく、

ここから両者による本当の戦いが始まるのです。

二種類のグローバリズムと問題の本質

しかしここで言いたいことは、グローバリズムに反対する人々や懐疑的な人々のことを、マスメディアが「反グローバリズム」と決めつけていることに危機を感じるということと、

そもそもグローバリズム思想には、

「世界を単一市場化する」ことと「世界の協調体制を作る」という二つのグローバリズムがあることが、正確に伝わっていないことが問題の一つになります。

前者は、世界各国の市場を単一の同じ競争ルールの下に置くことで各国市場間の関税や参入規制を撤廃し、EUのように使われる通貨さえも統一することで、

世界をグローバル勢力が制圧できる一つの市場にする動きであり「ザ・グローバリズム」と言えますよね。

ただ後者は、地球温暖化や途上国の貧困問題、さらには内部紛争による平和問題のような一国で解決することができないグローバルな課題を、世界中の国々が協力・協調することで解決しようとする試みのことになるのです。

KENSHIN
このように、グローバリズムには二つの概念が存在しており、明らかに異なる二つの概念が同時に行われることが必ずしも必要ではないのですが、グローバリズム勢力の配下になるマスメディアがグローバリズムを語るとき、この二つの概念をを分けることなく報道します。

このことにより、多くの人はグローバリズムとは?、二つの概念を同時に連想してしまいます。

この「前者」の本性を隠し「後者」を大義名分的に伝え、「ナショナリズムVSグローバリズム」の構図を意図的に報道するマスコミこそが問題の本質なのです。

ナショナリズムとグローバリズムの「共存」はあり得るのか?

この質問にシンプルに答えるとしたら、

反グローバリズムの立場のナショナリズムは、グローバリズムの中でも前者の「世界の単一市場化」に反対しているのであって、後者の「世界的な協調体制」に反対しているわけではありません。

後者に関してはむしろ賛成している人が多いくらいですから、

「世界的な協調体制を構築するグローバリズム」とのナショナリズムの共存は、あり得ると思います。

世界のナショナリストと日本のグローバリスト

ナショナリズムとグローバリズムの違いと対立、そして「共存」について説かせていただきました。

最後に、この二つの思想を実践している人や企業を紹介します。

因みに、二つの思想を実践している人のことをナショナリストグローバリストと言います。

グローバリズム大国からナショナリストが誕生

まずナショナリストとは、自国を愛し、自国がより良くなるために行動する人のことですね、

メディアによっては、「ナショナリストは、国際社会で唯我独尊を貫く独裁者」と伝えているところがありますが、それは偏った伝え方であり、

本物のナショナリストとは、国際協調をしながらも自国を大切にできる人だと思います。

ナショナリストの代表的な人と言えば、先ほどにも登場したアメリカのトランプ大統領や、グローバリズム連合体のEUからの脱退したイギリスのジョンソン首相もナショナリストになります。

グローバリズムの先駆者とも言える二国が、どのようにナショナリズムに転換していくのか?興味深いところですね。

トランプ&ジョンソン

グローバリストとは…誰?

そしてグローバリストですが、ここで紹介するグローバリストとは、前者の「ザ・グローバリズム」の推奨者になりますので、

企業では、Googleやapple、facebook、Amazonなどのいわゆる『GAFA』はまさにグローバル企業であり、GAFAのトップ経営者はの面々はグローバリストと言えるでしょう!

KENSHIN
中国の習近平国家主席も「一帯一路」構想などから、グローバリズム思想をうまく利用しているように見えます、ただし彼の場合は今回のコロナ騒動でも判明したように、都合によりナショナリストになりますので、グローバリストとは一概に言えない、いわば要注意人物です。

現在の菅総理はナショナリスト?

最後に我らが菅総理ですが、現在のところは学術会議などの無駄を行政改革として取り扱い、携帯電話の値下げなどミクロ的な政策が中心ですから、

内向きといった意味では、現在の菅総理はナショナリストなのかもしれません。

KENSHIN
習近平の国賓来日を取り上げないで、世界から四面楚歌状態の中国と距離を取るところなどは、菅総理は戦略ナショナリストと言えるかもしれませんね・・・まぁまだ外交デビューしたばりなので何とも言えませんが・・・。

トランプ大統領とジョンソン首相のナショナリストから学ぶリーダーは日本には現れる日が来るのか?

ナショナリズムとグローバリズムの真意を、リーダー不在の今だからこそ日本人には学んでほしいですね。

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