左翼とリベラルの違いとは?『左派リベラル』など存在しない理由

私はごく一般的に日本の政治に関心は持っていますが、昨今の日本の政治で飛び交う、それぞれの「思想」のワードに疑念を抱いています・・・「保守」「革新」「リベラル」などなど…その中でも私が特に気になるのは『左派リベラル』ですね。

マスコミ独自の特別な言い回しと思うのですが、そもそも「左翼」と「リベラル」が同じなわけがありません・・ただ、この二つの思想のシンプルな違いについてもイマイチわかりにくいかと思われますので、今回は左翼とリベラルの違い、さらには「左派リベラル」について説かせて頂きます。

「左翼」と「リベラル」の違いとは?

最初から違いは明確なのです・・「左翼」は社会主義であり、「リベラル」は自由主義です。政党では共産党は左翼であり、立憲民主党は一応・・・リベラルです・・一応ですよw。

左翼とは?

日本ではマスコミの『左派リベラル』報道から、「左翼」と「リベラル」がまるで同じ思想であるかのよになっていますが、それは大きな間違いです。

そもそも「左翼」とはマルクス主義のことであり、絶対的な価値観のもとで大衆を指導していくという社会的主義を肯定するグループのことを言います。

リベラルとは?

そして「リベラル」ですが・・・まずはリベラルを広辞苑で調べると以下のようになります。

リベラル・・①個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的。②自由主義者 (広辞苑より引用)

この時点で「リベラル」は「左翼」とは真逆の思想になるわけです。

「左翼」は個人の自由の尊重とは無縁のところに位置しています・・即ち共産主義イデオロギーことを言いますから、自由主義思想のリベラルと交わることはそもそもが不可能なわけです。

結論的には、「左翼」は社会主義的思想であり、「リベラル」は自由主義的思想になります。

各国で変わる「リベラル」思想

ただ「リベラル」に関しては、自由主義的思想の延長上で「リベラル」という言葉が、世界中でひとり歩きしており、現在ではその思想に一貫性がないとも言われています。

例えば、アメリカではマイノリティの権利や福祉政策を重視する立場のことを言う、「大きな政府」の考え方のことリベラルと言います。しかしヨーロッパでは、国家の市場介入を防ぐ経済的な意味合いが強く、この考えは「小さな政府」となります・・・この時点で真逆の思想になりますから、実にややこしいですね。

さらにややこしいのが、日本の「リベラル」なのですが、特に「自分はリベラルだ!」とリベラルを名乗る現在の国会議員が、リベラルという表現をややこしくしているのです・・・

「革新」がなくなり「リベラル」を名乗る

現在の「リベラル」を名乗る国会議員の経緯をここでは説きます。

まず日本の政治はその昔「55年体制」のもと、自民党と社会党という一種の二大政党態勢でした。

「リベラル」は自民党から始まった・・・

この時代の社会党は「革新」という思想の元、お題目ですが「社会主義」を目指すと言っていました。一方の自民党は今も変わらない思想の元、政党運営をしていましたが、実はその自民党の中に「リベラル勢力」が存在していたのです。そのリベラル勢力とは「宏池会」です。

「宏池会」とは宏池政策研究会と定義される、吉田茂の直系の弟子である池田勇人によって創立されて以来、大平正芳・鈴木善幸・宮沢喜一と4人の総理・総裁が輩出しており、現在の岸田派のことを言います。

「宏池会」は政策面では、歴史的にも明確な一貫性があるわけではないのですが、特に安全保障では日米関係を重視しながらも中道派に位置するという、いわゆる「ハト派」であり「リベラル」と言われていたのです。

しかし、この頃の社会党には宏池会のようなリベラル思想の人は存在していません。

ところがソ連邦が崩壊して冷戦が終結したことで、冷戦体制の日本版だった自民党と社会党の戦いも同じように終結し、社会党は潰れてしまいました。

要するに「革新」が負けたのです・・・ということは革新の居場所がなくなり革新を名乗れなくなくなりました。そこで革新思想メンバーが新しい名前として、名乗ったのが「リベラル」ということです。

現在の日本の政治の「リベラル勢力」とは、旧社会党の残党もしくは「革新」思想者のことであり、もしくは「反安倍勢力」のことを言うのかもしれませんね・・・。

「左派リベラル」など存在しない

前回の総選挙前のゴタゴタ騒動から新しい政党が誕生しましたが、その政党が「左派」や「リベラル」思想の集合体「左派リベラル」政権のようなニュアンスで一部のメディアで紹介されていましたが、そもそも「左派」と「リベラル」が混合するなど常識ではありえません・・・。

今回の選挙でクローズアップされた「リベラル派」勢力・・・そしてその議員たちによって創られた「左派リベラル政党」。政党のマニュヘストは「反安倍政権」ですw。左派リベラル政党が、政策実現を重視に国会で戦うことなどは不可能です。

野党共闘

まずは「安倍おろし」の旗の元に集まった国会議員で、今回の財務省による「森友文書改ざん問題」で安倍総理の辞任を追求し、安倍政権の終焉が最終目標なのですから・・・。

国民は呆れています・・・安倍政権を終焉させることなどはどうでもいいのです。

Kenshin
安倍政権の批判ばかりで、政策論争で戦えない野党に未来はないですよ

左翼と革新の残党である、自称「リベラル」が混じった政党が、現在の日本の複雑な政治、さらには混沌を極める世界情勢に対して、正確な日本の舵取りが果たして出来るでしょうか?

ただ、安倍政権を倒すためだけの政党が「左派リベラル政党」であり、今後の日本の政治に必要のない、そもそも存在しないのが「左派リベラル」という思想なのです。

日本の政治はこれからどうなるのか?今は見届けるしかないようですね・・・。